新興宗教の「新天地イエス教会」の信者たち3,000人近くがコロナウイルスに感染していた件で、教団のイマンヒ教祖が殺人罪でソウル市に刑事告発されました。
ここでは、下記を含みます。
- 新天地イエス教会でのコロナウイルス感染拡大について
- イマンヒ教祖の顔画像
- イマンヒ教祖の土下座謝罪動画
- イマンヒ教祖の経歴
以上、それではさっそく説明していきます。
新天地イエス教会でのコロナウイルス感染拡大について
世界中で感染が拡大しているコロナウイルスですが、2020年3月1日時点での国別の累計感染数は下記の通りです。下記情報は、WHO(世界保健機関)及び、中国国家衛生健康委員会の発表をもとにしています。
- 中国(7,313人)
- 韓国(3,736人)
- イタリア(1,128人)
- イラン(593人)
- 日本(239人)
- シンガポール(102人)
- フランス(100人)
上記は、感染者数の累計が100人以上の国のみ記載しています。
そんな中、世界2位の累計感染者数の規模となってしまっている韓国では、新興宗教団体の「新天地イエス教会」の信者たちが3,000人近く感染しているということで話題になっています。
この理由は、「新天地イエス教会」の礼拝のスタイルにもよると言われています。
「新天地イエス教会」の信者たちの礼拝方法は、お互いに距離を詰め、直接床に座って礼拝する方法をとっています。この、「お互いに距離を詰める」という特色が感染拡大を促したと韓国では批判を浴びています。
「お互いに距離を詰める」ということで、礼拝時には一度にかなりの人数が1つの施設に集まることになります。
コロナウイルス感染拡大の最も大きな経路は、対面もしくはそれに準ずる距離で人と人とが接触(1m程度)したり、会話などをする環境であると言われています。
1人でも感染者がこのような環境にいれば、同じ場にいる人にすぐに感染してしまうと言われています。こういう環境の危険性については、WHOなどのも早期に発表していますし、集会を主催する側としては早急に中止の判断をするべきと言われています。
さらにコロナウイルスの特色の詳細を知りたい方は、ぜひ下記の厚生労働省のホームページをご覧ください。
もちろん、礼拝もそのような危険性は高いですね。特に、「新天地イエス教会」の礼拝方法はお互いに距離を詰めて座るということから、完全にリスクを持った環境ということになります。
実際に、2020年2月10日に「新天地イエス教会」の女性の信者(61)が発熱したものの、韓国の大邱で少なくとも「新天地イエス教会」の礼拝に4回参加してしまっていたそうです。
その後、その女性の信者のコロナウイルス感染が確認され、大邱は韓国におけるコロナウイルス流行の中心となってしまっています。
このリスクを知っていたのか知らなかったのかまだ定かにはなっておりませんが、
この「新天地イエス教会」が礼拝のための集会を通してコロナウイルスの感染拡大を促したとして、韓国のソウル市に「殺人罪」として刑事告発をされてしまいました。刑事告発をされたのは、教団のイマンヒ教祖(88)と教団幹部になります。
刑事告発とは異例の処置にも感じられますが、ソウル市のパクウォンスン市長の見解は下記のようです。
イマンヒ教祖らがコロナウイルスの感染症の検査を故意に避けて潜伏していた。防疫当局に積極的に協力する措置もとっていなかった。したがって、刑法上の「未必の故意による殺人」にあたる。
「未必の故意」とは、法律用語です。
実害の発生を積極的に希望したり意図したりするものではないですが、自分の行為により結果として実害が発生しても構わないという行為者の心理状態、のことを指します。
つまり、リスクを知ってはいるが、見て見ぬふりをしていた、ということですね。
この殺人罪の刑事告発を受け、イマンヒ教祖は韓国国民の前で、謝罪会見をすることになったという経緯になります。
謝罪については、本記事の後半で説明いたします。
イマンヒ教祖の顔画像は?
イマンヒ教祖の顔画像は、下記になります。

88歳ということで、かなりのご高齢ですね。
88歳のご老人に対して殺人罪で刑事告発というのも、若干責任の押し付けに見えなくもないですね。全く責任がないとはもちろん言わないのですが。
今後、一体どうなるのでしょうか。追加情報があれば記載していきます。
イマンヒ教祖の土下座謝罪動画は?
イマンヒ教祖の土下座謝罪動画は下記になります。
イマンヒ教祖は、3月1日のソウル市からの殺人罪での刑事告発を受け、3月2日PMに「新天地イエス教会」の教団施設前(韓国北部の加平)で会見を行いました。
コロナウイルス感染拡大に関し、イマンヒ教祖は「新天地イエス教会」の代表として声を震わせながら下記のように謝罪されたそうです。
国民の皆さまに心からのお詫びを表明したいです。我々は力の限り最善を尽くして政府への人的・物的支援を惜しみません。
会見内で、イマンヒ教祖は「意図的ではないが、多くの人が感染してしまった」と釈明されています。
その上で、下記のような発言もされています。
「私たちは最大限の努力を傾けたものの、防ぐことはできなかった。国民の許しを乞いたい」「政府に対してその努力に非常に感謝している。政府に対しても許しを乞いたい」
と、2回土下座をされています。イマンヒ教祖は意図的に捜査をさけていただのでしょうか。刑事告発ということで、今後明らかにされていくと考えられます。
イマンヒ教祖の経歴を調査!
イマンヒ教祖の経歴は現在調査中です。。情報が入り次第、記載いたします。
ここでは、「新天地イエス教会」との関わりについて説明いたします。
「新天地イエス教会」は1984年3月14日にイマンヒ教祖によって創設されました。当時、イマンヒ教祖は63歳であったと思われます。
教会の正式名称は「新天地イエス教証しの幕屋聖殿」といいます。
現在の信者数は推定で何と215,000人にも及ぶと言われています。
イマンヒ教祖は「新天地イエス教会」の信者144,000人を最後の審判の日に天国に連れて行く「再誕したキリスト」として信者から崇拝されているそうで、イマンヒ教祖は実際にイエスのマントを身にまとっているそうです。
ここで1つお気づきでしょうか。天国に連れて行くのは144,000人ですが、実際の信者は215,000以上なのですね。
これは、どういうことかというと、選ばれたものしか天国に連れていってくれないということです。そこで信者たちは天国に行くために教会内での地位を競い合ったり、他者に改宗を迫るような行動をとっているそうです。
なかなか考えられたコンセプトですね。これにより、イマンヒ教祖のカリスマ性は絶対的なものとなっているようです。
イマンヒ教祖は刑事告発される前の2020年2月20日、「新天地イエス教会」のアプリで信者に向けて下記のように発言されたそうです。
「このたびの病魔事件は新天地の急成長をサタンが見て、これを阻もうとしたサタンの仕業と承知している」
「これらすべての試みに、迷いに打ち勝とう」
「さらに信仰を強めよう。われわれは勝つことができる」
この発言からも、かなりカリスマ性を持ったひとであったことは間違い無いと思われます。
以上、この記事が、あなたのお役に立ちましたら幸いです。
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